DhaibaWorks
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動作環境
Dhaiba SuiteのメインプログラムであるDhaibaWorks V2の動作環境は以下の通りです。なお、導入するDhaibaWorks V2拡張パッケージによっては、異なる動作環境が必要となる場合があります。
macOS版
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macOS Catalina (10.15.4)以上
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CPU:インテル製プロセッサ(Appleシリコンは動作未確認)
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OpenGL 3.0以上に対応したグラフィックスカード オンボードグラフィックスには非対応
Windows版
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Windows 10 (64bit版)
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CPU:インテル製プロセッサ
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OpenGL 3.0以上に対応したグラフィックスカード オンボードグラフィックスには非対応
インストール方法
Dhaiba Suiteは、コア・アプリケーションであるDhaibaWorks V2(以下、DhaibaWorksと呼びます)、およびDhaibaWorks V2向け拡張パッケージ群(以下、拡張パッケージと呼びます)から構成されており、インストール時にそれらを計算機上に適切に配置・設定する必要があります。インストール方法は、大きく分けて以下の方法があります:
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ダウンローダと呼ばれるソフトウェアを利用し、インストールウィザードにしたがって、インターネットよりDhaiba Suiteを自動的にダウンロード・インストールする方法
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Webサイト「Dhaiba Suiteポータル」から、DhaibaWorksおよび拡張パッケージをそれぞれ個別にダウンロードし、手動でインストール作業を行う方法
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郵送されたディスクに同梱されているDhaibaWorksおよび拡張パッケージをそれぞれ計算機上に複製し、手動でインストール作業を行う方法
最も簡単で手っ取り早い方法は、1.のダウンローダを使用してインストールを行う方法ですが、利用中のインターネットのセキュリティポリシーによっては、ダウンローダをダウンロードできない、あるいはダウンローダがインターネット上のデータベースにアクセスできないなどのエラーが生じる場合があります。したがって、まずは1.を試みた上で、やむを得ずインストールが失敗してしまう場合のみ、2.もしくは3.の方法によってインストール作業を行うことを推奨します。
ライセンスファイルセットについて
インストール作業を行う前に、Dhaiba Suiteのライセンスファイルセットを取得しておく必要があります。これは、「DhaibaWorks Licenses」フォルダの中に、拡張パッケージ名と同じ名前のライセンスファイル群(「DhaibaBody V1」であれば「DhaibaBody V1.lic」)が同梱されているものです。また、「DhaibaWorks V2」自身のライセンスファイルとして、「Application Package.lic」も同梱されています。一般的なユーザには、これらをまとめて1つのZipファイルに圧縮したファイルとして、電子メールによって配布されます。受領後は、Zipファイルを解凍の上、計算機上の任意のロケーションに配置してください。なお、macOS版であれば「DhaibaWorks.app」と同じフォルダ、Windows版であればC:ドライブの直下がデフォルトのロケーションとなっています。これらのロケーション以外に配置した場合、DhaibaWorksの初回起動時にライセンスファイルの配置場所を選択するダイアログが表示されます。
「DhaibaWorks Licenses」フォルダの一例
「Dhaiba Suiteポータル」について
「Dhaiba Suiteポータル」は、Dhaiba Suiteのインストールに必要なソフトウェアなどをダウンロードするための、ユーザ向けWebサイトです。「Dhaiba Suiteポータル」には、ユーザ認証によるログインシステムは実装されていませんが、サイトのURLにはユーザ固有のキーとなる文字列が含まれており、これにより、サイトにはユーザが契約を締結したアプリケーションや拡張パッケージのみに関する情報が表示されます。「Dhaiba Suiteポータル」のURLについては、電子メールにて通知されます。
ダウンローダを用いたインストール
ダウンローダとは、ダウンロード管理ソフトウェアとも呼ばれ、一般的には、複数のファイルから構成されるパッケージをインターネット経由でダウンロードし、インストール等の作業を自動的に行うソフトウェアを指します。以下の手順によって、Dhaiba Suite向けのダウンローダであるDWPackageManagerを用いてDhaiba Suiteを自動的にダウンロード・インストールします。
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「Dhaiba Suiteポータル」より、最新版のダウンローダ「Dhaiba Suite Downloader」をダウンロードします。Zipファイルとなっているため、解凍し、計算機上の任意のロケーションに配置します。
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ステップにおいて解凍したフォルダにある「DWPackageManager.app」もしくは「DWPackageManager.exe」を起動します。これ以降は、表示されるウィザードにしたがってインストール作業をすすめます。
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ステップにおいて、起動時に「Database connection failed.」と書かれたエラーダイアログが表示され操作が続行できなくなった場合、利用中のインターネット環境のセキュリティポリシーによって、本ソフトウェアからのインターネットへのアクセスが遮断されている可能性があります。この場合の対処方法については「トラブルシューティング」をご覧ください。
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「トラブルシューティング」によっても問題が解決しなかった場合、手動でのインストール作業を行う必要があります。次章以降を参照してください。
マニュアルインストール
ここでは、DWPackageManagerを利用してDhaiba Suiteのインストールが行えなかった場合に、マニュアル作業によりインストールを行う手順について解説します。
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Dhaiba Suiteのインストールに必要なリソースを計算機上に配置します。「Dhaiba Suiteポータル」へのアクセスが可能である場合、「Available Dhaiba Suite」リストに記載の「DhaibaWorks V2」や、「DhaibaBody V1」などの拡張パッケージをダウンロードしておきます。そうでない場合は、DhaibaWorks事務局より郵送等によって送付しますので、事務局( dhaibaworks-office-ml@aist.go.jp )までご連絡ください。
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用意されたリソースのうち「Dhaiba Suite v2.18.〜.zip」という名前のZipファイルを解凍し、解凍して生成されたフォルダを計算機上の任意のロケーションに配置します。このフォルダの中にある「Packages」フォルダを開いておきます。
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用意されたリソースのうち、拡張パッケージ名が名前に記載されているZipファイル群(例えば「DhaibaBody V2-180901.zip」など)をそれぞれ解凍し、ステップ2.で開いておいた「Packages」フォルダ内に配置します。 なお、macOSの場合、このタイミングでトラブルシューティングに記載の方法を実行しておきます。
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別途、電子メール等で送付された「DhaibaWorks Licenses.zip」ファイルを解凍し、解凍して生成されたフォルダを計算機上の任意のロケーションに配置します。
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ステップ2.で生成されたフォルダの中にある「DhaibaWorksApp.exe」もしくは「DhaibaWorks.app」を起動します。初めて起動する際には、ライセンスファイルセットを含む(一般的には「DhaibaWorks Licenses」という名前の)フォルダを指定するファイル選択ダイアログが表示されますので、ステップ4.で配置したフォルダを選択します。
注意 Zipファイルを解凍する際、例えば「Hogehoge.zip」という名前のZipファイルとすると、解凍するソフトウェアによっては、「Hogehoge」という名前のフォルダの中にもう一つ「Hogehoge」という名前のフォルダが生成されてしまうことがあります。このような場合には、上位側のフォルダ名を適当な名前に変更し、下位側のフォルダを上位側のフォルダと同じディレクトリに移動させた後、上位側のフォルダを削除してください。
例 「DhaibaBody V1.zip」をデスクトップに解凍させた場合
NG)デスクトップ>DhaibaBody V1>DhaibaBody V1>Menus ...
OK)デスクトップ>DhaibaBody V1>Menus ...
トラブルシューティング
「Dhaiba Suiteポータル」にブラウザから接続できない
利用中のインターネット環境のセキュリティポリシーにより、本サイトが含まれるドメインへのアクセスが遮断されているものと思われます。この場合、以下のドメインへのアクセスを許可できるかどうか、組織の情報セキュリティ管理者にお問い合わせください。
DWPackageManagerをブラウザからダウンロードできない
上記の問題と同様に対応ください。
DWPackageManager起動時にエラーダイアログが表示される
DWPackageManagerが起動時にアクセスしているデータベースは、「Dhaiba Suiteポータル」と同じドメイン
上に存在しています。したがって、「Dhaiba Suiteポータル」にアクセスしDWPackageManagerをダウンロードできた時点で、少なくともブラウザからの本ドメインへのアクセスは可能となっているものと思われます。この場合、計算機上、もしくは経由する組織内のネットワーク上に設置されているファイヤウォールによって、DWPackageManagerからのインターネットへのアクセスが遮断されている可能性があります。計算機上のファイヤウォールとしては、基本OSに含まれているものや、アンチウィルスソフトウェアと共にインストールされている商用ソフトウェアが設定しているものなどがあります。詳細については、組織のネットワーク管理者にお問い合わせください。
[macOS] DhaibaWorks V2起動時にセキュリティエラーが起こる
macOSにおいてDhaibaWorks V2を起動した時に下記のようなダイアログが出る場合、このプログラムの開発元が未検証で、かつダウンロードされたものであるという情報が、プログラムを構成するファイル等に残っていることが原因となっています。
このような場合、一旦「キャンセル」ボタンを押してプログラムを終了した後、以下の手順によってこの情報を削除させることでエラーを消すことができます。
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Finderより「アプリケーション」>「ユーティリティー」>「ターミナル.app」を開く
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表示されたコンソールに、下記のように入力し、Enterキーを押す:
xattr -cr DhaibaWorksを含むディレクトリ
例えば、Dhaiba Suiteを配置したロケーションが 「デスクトップ」>「Dhaiba Suite v2.18.22696 for macOS」>「DhaibaWorks V2」>「DhaibaWorks.app」 のような構造であれば、
xattr -cr /Users/yendo/Desktop/Dhaiba\ Suite\ v2.18.22696\ for\ macOS
となります。「xattr -cr 」まで入力してから該当フォルダをコンソールにドラッグ&ドロップすると簡単に入力できます。
なお、一般的には、上記の方法は使用せず「システム環境設定」の「セキュリティとプライバシー」より、以下のように「このまま開く」ボタンを押すことで対応させるケースが多いですが、DhaibaWorks V2の場合、この方法では解決しないことが多いです。